読者の皆さんには「OCNモバイルONE」や「楽天モバイル(現行)」などのMVNO(格安SIM)をご利用の方も多いと思いますが、3GガラケーはMVNOで利用可能なのか検証してみます。
今回の検証にあたってドコモ、au、ソフトバンク3種類の3Gガラケーを用意しました。
検証用のSIMはドコモ系MVNO、「OCNモバイルONE」のマルチカットSIM(標準サイズ)を使用します。
検証①…ドコモの3Gガラケー
まずはドコモの3Gガラケーから。「OCNモバイルONE」のSIMを挿してみると
メニュー画面→0を押して自局番号表示。認識しています。
発着信もOK
つまりドコモの3Gガラケーはドコモ系MVNOであれば認識するということですね。
ついでに他社SIMを挿してみると
ドコモの3GガラケーはSIMロックがかかっているので他社のSIMは認識不可。発着信ももちろん不可です。
検証②…auの3Gガラケー
続いてauの3Gガラケー。「OCNモバイルONE」のSIMを挿してみます。
認識せず…
続いて①番のSIM(3G標準SIM)を元々挿さっていたものと、別のものを2枚用意して挿してみます。
結果、元々挿さっていたSIMは認識したものの、もう片方のSIMは認識せず。
これはauのガラケーには「Lv2 SIMロック」というものがかかっており、最初に挿したSIMしか認識しないようになっているのが原因です。
「Lv2 SIMロック」を解除するにはauショップで手数料を支払ってロッククリアの手続きをする必要がありますが、ロッククリアしたとしても通常のSIMロックがかかっているので、auの①番のSIMか、試してはいませんが②番のSIM(3GマイクロSIM)しか認識しないと思います。
また3Gプランは受付終了していますのでロッククリア自体、既存の3G契約がないと不可能だと思われます。
検証③…ソフトバンクの3Gガラケー
最後にソフトバンクの3Gガラケーです。「OCNモバイルONE」のSIMを挿してみます。
こちらも認識せず…SIMロックがかかっているのでソフトバンクのSIMしか認識しません。
またソフトバンクのSIMにはIMEI制限(SIM側に特定の機種しか認識させないように制限をかけること)がかかっている為、基本的にソフトバンクの3Gガラケーは銀SIM(ソフトバンクガラケー用SIM)と白SIM(ソフトバンクプリペイド用SIM)しか認識しません。
↑銀SIM
↑白SIM
(2019/12/21追記)ボーダフォン時代の3GガラケーならIMEI制限の対象外の可能性が。705SHはiPhone用SIMカードと、Android用SIMカード両方認識したそうです。
別段、740SCでなくとも、SoftBankのSIM(nano含む)ってだけなら705SHで認識できるけどなぁ。
— FAZZ (@FA010A) 2019年12月20日
まぁ、難点は機種が古すぎて、「ネットワーク自動調整」が行えない為、メールの全文受信が出来ない事と時刻表示が出来ない事。
発着信は出来るし、SMSも受信できるので、特に困ったことはなかったけど。
また、ソフトバンク時代に発売された816SHについてもAndroid用SIMカードは認識するそうです。(iPhone用SIMカードは認識せず)IMEI制限をしている端末に漏れがあるのかもしれません。
なおいずれもSIMロックがかかっているので非公式でSIMロック解除をしない限り、ドコモなど他社のSIMは認識しませんのでご注意ください。