小岩井備忘録

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通信の最適化の解除方法とその問題点とは。カウントフリーの問題点についても

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通信の最適化とは

昨年、大手MVNO格安SIM)のmineoでも話題になりましたが、通信事業者は混雑時におけるパケット通信の品質確保の為に「通信の最適化」を行なっている場合があります。

なお、mineoは現在、マイページにて「通信の最適化」の非適用が選択可能になっています。

support.mineo.jp

「通信の最適化」とは方法の一つとして画像や動画を圧縮、伝送効率の良いコーデック形式に変換するということがあります。これにより表示速度や動画の再生開始時間を早くすることができます。

他にも動画など大容量のデータを読み込む際、データの流れるペースを調整し速度を抑制することで混雑を避ける方法があります。これを「ペーシング」といいます。

 

なぜ通信の最適化は問題とされるのか

上記の内容だけを見るとユーザー側は快適に通信を利用でき、事業者側も混雑を避けられるという双方にメリットがあるように見受けられますが、「通信の最適化」には以下で述べる問題点があります。

・圧縮あるいは変換されたデータを復元することができない

「通信の最適化」によって画面表示された時点でデータは圧縮、あるいはコーデックが変換されている為、保存したデータは元のデータではないことになります。画像のExif情報が削除されてしまったという例もあったようです。

著作権、同一性保持権の侵害に当たる可能性がある

前述の通り元データを改変しているので「通信の最適化」は著作権、同一性保持権の侵害に当たるのではないかという議論があります。通信事業者側としては「通信の最適化」を行う旨の通信契約の同意に基づいた上での正当業務行為という見解です。

・「通信の秘密」と「検閲の禁止」、「ネットワーク中立性」に反する可能性がある

「通信の秘密」と「検閲の禁止」は日本国憲法にて定められています。

日本国憲法第21条
第2項
検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

「画像や動画を圧縮、コーデック形式の変換」を行う為には通信内容を判別することが必要であり、「通信の最適化」は「通信の秘密」と「検閲の禁止」に反するのではないかという議論があります。

「ネットワーク中立性」とは通信ネットワークを担う立場の者が特定の通信を差別、あるいは優遇するべきではないという考え方で世界中の多くの通信事業者が原則として掲げているものです。(一部の国は除きます)こちらも「通信の最適化」はこの原則に反するのではないかという議論があります。

いずれも通信事業者側としては「通信の最適化」を行う旨の通信契約の同意に基づいた上での正当業務行為という見解です。

私は法律や通信技術を専門としているわけではないので、簡単な概要しか説明できていません。他にも問題点があるという方や間違っている箇所があるという方はもし宜しければコメントにてご指摘お願いします。

 

カウントフリーの問題点

通信の最適化の話からは少し脱線しますがYouTubeやHulu、Netflixなどの動画配信サービスの利用におけるデータ通信をデータ消費量としてカウントしないカウントフリーの料金プランのような、所謂「ゼロレーティング」について総務省から規制のガイドライン案が公開されました。

k-tai.watch.impress.co.jp

電気通信事業法上の問題となり得る行為」としては、特定のコンテンツサービスをゼロレーティングのパートナーに選定することによる市場競争や消費者の選択への影響、透明性や公平性を確保する必要性が指摘された。

「通信の秘密を守る上で問題となり得る行為」としては、ゼロレーティング対象サービスの区別を行うために、必要な情報の範囲や内容を明確にした上で情報取得への同意を適切に得る必要性があることを指摘。必要最小限の範囲を超えた情報利用に警鐘を鳴らした。

「消費者に対する取り組みとして問題となり得る行為」としては、帯域制御を発動する可能性や非公式アプリの利用、対象サービスの配信サーバー変更などで正確にカウントされない場合があることなどを十分に説明するよう求めた。

 「ゼロレーティング」は前述でも扱った「通信の秘密」や、特定の通信を優遇するべきではないという「ネットワーク中立性」に反するのではという意見もあり、今後さらに規制が強化される可能性があります。

 

通信の最適化を解除するには

私個人の見解としてはユーザー側が適用、非適用を選択できれば良いなと思うくらいで、上記の問題点や「ネットワーク中立性」について啓蒙活動を行うつもりはありません。

ここでは3大キャリアとサブブランドのワイモバイル、UQモバイルの「通信の最適化」の実施状況と解除方法について扱います。

 ・ドコモの場合

ドコモでは「通信の最適化」が行われています。

⑶通信の最適化
①別途当社の定めるところに従い同意いただいた場合、spモードのアクセスポイントを経由したパケット通信において、画面の表示速度や動画の再生開始時間を早くするための通信の最適化を行う場合があります。最適化とは、端末の画面に適したサイズに画像・動画を圧縮することや、より伝送効率の高いコーデック形式に動画を変換することをいいます。
HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)通信時の画像等、spモード電子メールを含むメールの添付ファイルの最適化は行いません。
③最適化された画像等を復元することはできません。

www.nttdocomo.co.jp

「My docomo」あるいは「151」から「通信の最適化」の非適用が選択可能です。

 

auの場合

LTE/VoLTEサービスのご利用について
LTE NETのパケット通信において、以下のファイルを対象に、画面の表示 速度や動画の再生開始時間を早くするための通信の最適化を行う場合が あります。
画像ファイル:BMP、jpg、gif、PNG形式 動画ファイル:MPEG、AVI、MOV、FLV、MP4、3GP、WebM、ASF、WMV形式

※最適化とは、スマートフォンの画面に適したサイズに画像を圧縮し、また、より伝送効率の高いコーディック形式に動画を変換することをいいます。なお、圧縮・変換されたデータを復元することはできません。 ※HTTPS通信、Eメール添付ファイルの最適化は行いません。
LTE NET for DATAもスマートフォン通信は最適化の対象となります。

※通信の最適化を必要とされないお客さまは、お客さまセンター(157)にて非適用のお手続きをさせていただきます。

https://www.au.com/content/dam/au-com/static/designs/extlib/pdf/mobile/information/cyokuhan.pdf

「157」にて「通信の最適化」の非適用が選択可能です。

 

UQモバイル

「通信の最適化」は行われていません。

 

ソフトバンク/ワイモバイル

過去には「通信の最適化」が行われていましたが、現在は実施されていません。一部モバイルルーターなどで実施されているという報告もあるのですが未確認です。こちらについても確認されたという方はもし宜しければ詳細についてコメントをお願いします。

 

(2019/12/26)カウントフリーの問題点について追記しました。

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